看護師資格が使える珍しい求人35種をジャンル別に詳しく解説!

看護師資格が使える珍しい求人35種をジャンル別に詳しく解説!

看護師は、病院で働く職種というイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、病院以外にも、看護師資格が役に立つ職場はたくさんあります。

この記事では、看護師がステップアップした際の働き方、看護師資格が使えるを紹介しています。病院での勤務がつらい人、幅広い分野でスキルアップしたいと考える人は、参考にしてみてください。

看護師からステップアップする求人

看護師からステップアップする求人

看護職は、経験を積んだり上位資格や専門資格を取ったりすることで一般的な看護業務よりステップアップした職種に就くことができます。具体的には、次のような内容です。

保健師
助産師
看護学校の教員

それぞれの仕事の特徴を紹介します。

保健師

保健師は、病気や怪我の予防を目的とし、健康の維持・増進のためにさまざまな活動を行う職種です。病気や怪我をする可能性のある人々に、予防の知識を提供したり、指導をしたりする役割を担います。
保健所や保健センター、企業などに勤務し、個人の保健指導だけではなく、コミュニティ単位での健康増進を図る活動を行っています。

保健師は看護師資格と保健師資格のふたつの国家資格を持つ職種です。保健師資格を取得するためには、看護師資格を取得し、1〜2年間の保健師養成課程を経て保健師国家試験に合格する必要があります。

助産師

助産師は妊婦や産婦・新生児のケアや、女性のライフステージに応じた保健指導を行う職種です。病院以外にも助産院や保健センターなど、母子に関わるさまざまな場所で勤務します。母子に幅広く関わる助産師の業務は、次のように多岐にわたります。

分娩介助
妊婦の健康管理や生活指導をする助産師外来
妊婦の家族に対する指導
出産後の母親への産後ケア など

海外では男性助産師が活躍している国がありますが、現状の日本では助産師になれるのは女性のみです。助産師の資格を取得するには、看護師資格の取得後、所定の養成機関で1~2年履修し、資格取得試験に合格しなければなりません。

看護学校の教員

看護系大学や看護専門学校の先生として勤務し、学生に看護学を指導する働き方もあります。講義はもちろん、テストの作成や採点、レポートの添削、学生の評価など、学業に伴う業務全般を担う仕事です。学内実習や病棟実習の指導や付き添いも行います。幅広い業務にたずさわる一方で、看護業務を行うことはなくなるため、自分自身の技術向上にはつながりにくいという特徴もあります。

看護教員になるためには、5年以上の臨床経験が必要です。さらに、大学で教育に関する科目を履修し卒業するか、看護教員養成講習会の講習を受講しなければなりません。

医療・福祉関係の求人

医療・福祉関係の求人

次に、看護師が働ける病院以外の医療・福祉関係の職場について紹介します。

クリニック
美容クリニック
保育施設
 ・ 保育園
 ・ 認定こども園
 ・ 幼稚園
 ・ 学童クラブ

高齢者ケア施設
 ・ 特別養護老人ホーム
 ・  介護老人保健施設
 ・ 介護医療院
 ・ 有料老人ホーム
 ・ サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
 ・ デイサービス
 ・ 訪問看護ステーション
 ・ 地域包括支援センター

障がい者支援施設
 ・ 障がい者入所施設
 ・ 障がい者グループホーム
 ・  児童発達支援事業所
 ・ 放課後等デイサービス

児童福祉施設
 ・  乳児院
 ・ 児童養護施設

救護施設

治験コーディネーター
医療機器メーカー(フィールドナース)

どれも看護師としての知識や臨床経験を生かして働ける職場です。

クリニック

クリニックは、無床または19床以下のベッドを持つ医療機関です。地域のホームドクターとして住民のケアを行う地域密着型のクリニックと、特定の疾患や診療科の治療に特化したクリニックとに大別されます。

看護師は主に医師の診療補助を担当し、患者のバイタルチェックや採血・点滴などを行います。また、クリニックの規模によっては受付業務や電話対応、清掃などの一部を看護師が行うこともあります。

病院と比べて急変対応は少ないものの、幅広い業務に対応できる力や柔軟性が求められる職場です。

美容クリニック

美容クリニックは、患者の「美しくなりたい」という想いを叶えるべく、美容施術を提供する医療機関です。大きく美容皮膚科と美容外科に分けられ、さまざまなアプローチで、患者のコンプレックス解消や理想の容姿実現に寄り添います。

看護師の仕事は問診や施術の説明、レーザー照射・注射・点滴などの処置が中心です。また、カウンセリングやアフターケアの指導も行います。

保育施設

0歳〜就学前の子どもたちを預かる保育施設にはさまざまな形態があり、それぞれの特徴より、看護師の役割も異なります。

保育園

多くの保育園では、園児の健康管理を目的に看護師を配置しています。保育園での看護師の役割は、子どもたちの健康状態の確認、怪我や体調不良への対応などです。子どもが発熱したり、怪我をしたりしたときには応急処置を施すほか、保護者への連絡や嘱託医との連携も行います。
勤務する園によっては、保育士としての業務も担います。園の衛生管理や健康診断の段取り組み、「ほけんだより」の作成、保護者に向けた保健指導も業務のひとつです。

急変や緊急時の対応は稀ですが、園長やベテラン保育士が一緒に対応するため、一人で判断することはありません。小児看護の経験がなくても、子どもが好きな人や子育て経験のある人は活躍できるでしょう。

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認定こども園

認定こども園は、幼稚園と保育所の両方の機能を併せ持つ施設です。以下の4つのタイプに分けられ、それぞれ“教育”という幼稚園的な側面、“保育”という保育所的な側面を兼ね備えています。

幼保連携型
幼稚園型
保育所型
地方裁量型

認定こども園で働く看護師は、子どもたちの健康を見守りながら、保育と教育の両面に携わります。子どもの健やかな成長を見守る仕事をしたい人におすすめの職場です。

参照元:認定こども園概要|こども家庭庁

幼稚園

幼稚園は、3歳から小学校入学前までの子どもを対象とした教育施設です。全国共通の教育課程の基準である「幼稚園教育要領」に沿った教育を行います。

幼稚園で働く看護師は、子どもたちの健康管理や怪我の応急処置、緊急時の対応などを担当します。遊びを中心に子どもの成長を見守ることで、教育と医療の両面から子どもの発達をサポートするのです。

幼稚園単体での求人は少ないものの、国の医療的ケア児の受け入れ推進に伴い、幼稚園でも看護師の需要が高まってきています。

参照元:幼児教育の意義及び役割:文部科学省

学童クラブ

学童クラブは、保護者が就労しているなどの理由で日中家庭にいない小学生を預かる施設で、放課後や土曜日、春・夏・冬休みの間、遊びや生活の場を提供し、援助を行います。医療的ケア児を含む障がい児の受け入れが推進される近年は、看護師を配置する学童クラブも増えています。

学童クラブで働く看護師は、医療的ケアが必要な子どものケア、安全に安心して過ごせる環境の整備、家庭との連携、緊急時の対応を行います。

参照元:厚生労働省 放課後児童健全育成事業」の実施について
学童保育指導員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

高齢者ケア施設

特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
介護医療院
有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
ケアハウス
デイサービス
訪問看護ステーション
地域包括支援センター

高齢者ケア施設で働く看護師は、利用者の健康管理や医療的ケア、健康相談へのアドバイス、緊急時の対応を行います。介護職員と一緒に入浴や食事の介助など、日常生活のサポートを行うこともあるでしょう。
デイサービスの場合は日勤のみの勤務ですが、長期入所・入居型施設のなかには、看護師に夜勤を任せる職場もあります。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、要介護認定を受け、自宅で生活を送ることがむずかしい高齢者のための公的施設です。施設形態には、30人以上が同じフロアで生活する「従来型」、完全個室制と小規模ユニットケア制を取り入れた「ユニット型」、定員29人以下でアットホームな雰囲気の「地域密着型」があります。

看護師は日々の健康管理や服薬管理、経管栄養・ストーマ等の管理、褥瘡の予防対策やケアを中心に担います。看護師が医療的な視点から入所者の健康状態を観察し、異常の早期発見や適切な対応を行うことは、入所者が安心して生活できる環境づくりの一助になるのです。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、病状は安定しているものの、自宅に戻るまでに一定期間、医学的管理下でのリハビリや療養が必要な高齢者を受け入れる施設です。医師・看護師・薬剤師、リハビリ職などさまざまな職種がチームを組み、在宅復帰後の生活を想定したリハビリを行い、スムーズに自宅へ戻れるようサポートします。

看護師の仕事は入所者の健康管理、リハビリの可否判断、リハビリ中の健康観察が中心です。入所者は転倒や容体変化の起きやすい時期にあるため、細やかな観察や対応が求められます。

介護医療院

介護医療院は、要介護者や長期にわたり療養が必要な高齢者を対象とした入所型の施設です。看護師・医師ら医療職が常駐し、療養支援や医療処置、リハビリを提供します。介護保険で利用できる施設のなかでも医療依存度が高い人が対象で、看取りやターミナルケアの機能も兼ね備えていることが特徴です。

看護師は、健康状態の観察や服薬管理、胃ろう管理、喀痰吸引、点滴など、入所者の全身管理を担当します。医師の宿直勤務がない施設では、入所者に急変があった際、看護師に判断が委ねられます。そのため専門的な知識と経験が求められる職場だといえるでしょう。

参照元:介護医療院の概要

有料老人ホーム

有料老人ホームは、医療・介護・生活支援のサービスを整えた施設で、高齢者の“第二の家”としての役割を果たします。大きく以下の3種類に分けられ、種類ごとに人員配置基準や提供するサービスが異なります。

介護付:要支援・要介護認定を受けた人を対象とする施設
健康型:自立度の高い人向けの施設
住宅型:それぞれの希望やADLに合わせてオプションで医療・介護サービスを利用できる施設

看護師は入居者のバイタルチェックやコミュニケーションを通した健康状態の把握、服薬管理、健康相談対応を行います。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が単身または夫婦で入居できる賃貸住宅です。「身の回りのことは自立しているものの、一人暮らしが不安」「将来的に介護が必要になった時に、相談できる専門家が近くにいると心強い」といった人が入居します。サ高住は基本的に安否確認・生活相談といった見守りのみを行い、入居者はその時々の必要に応じて、外部の医療・介護サービスをオプションで利用する仕組みです。

近年では、医療依存度や介護度が上がっても暮らせるよう、看護師や介護職が常駐するサ高住も増えています。そういった施設では看護師は日々の健康状態の把握や服薬管理のほか、医療的ケアも担います。

ケアハウス

ケアハウスは軽費老人ホームの一種で、家庭での生活が困難な60歳以上の高齢者に食事や洗濯などのサービスを提供します。以下の2種類に分けられます。

一般型:60歳以上の自立した人が対象
… 食事や生活支援、緊急時対応などのサービスを提供する

介護型:65歳以上で要介護度1以上の人が対象
… 食事・生活援助に加え、入浴、排泄、リハビリ、療養上のケアも行う

看護師の主な仕事は、入居者の健康観察や薬の管理、家族との連携、医療機関への付き添いなど。日常生活援助を行いながら、入居者が安心して生活できる環境づくりに貢献します。

デイサービス

デイサービスは、要介護状態にある高齢者に対し、日帰りで食事や入浴・趣味活動といったサービスを提供する施設です。自宅で生活する高齢者に日々の楽しみや生きがいの再発見、仲間づくりの機会を提供することを目的としています。最近では、半日型でリハビリテーションのみを行う「リハビリ特化型」、認知症の高齢者向けに少人数制の環境を整えた「認知症対応型」など、特定のサービスを専門的に提供するところも増えています。

看護師の仕事は健康状態のチェックや服薬管理が中心です。

参照元:どんなサービスがあるの? – 通所介護(デイサービス)

訪問看護ステーション

訪問看護は「住み慣れた自宅や地域で暮らし続けたい」という人を対象にした訪問型のサービスで、看護師が利用者の住居を訪問し、療養上のお世話を行います。訪問看護師は医療と生活の両方の視点から、利用者の「その人らしい暮らし」を支えているのです。

具体的には、健康状態の観察や医師の指示に基づく医療処置、本人や家族の相談への対応など。かかりつけ医やケアマネジャー・訪問ヘルパーといった利用者を取り巻く医療・介護スタッフとの連携も行います。自律的な判断力、柔軟に対応する力が求められる仕事です。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、地域の”総合相談窓口”として、高齢者の健康や介護、生活全般に関する相談に応じます。介護・福祉・医療の専門知識を持った職員が在籍し、高齢者が住み慣れた地域で生活できるよう、介護保険サービスや保健福祉サービスの紹介、日常生活を送る上での困りごとへのアドバイスを行います。介護保険の申請窓口も担っています。

保健師(看護師)の主な仕事は、窓口や電話での相談対応、生活状況の観察・聞き取りです。認知症カフェや介護予防教室といったイベントの企画・開催なども行います。

参照元:地域包括支援センターの概要

障がい者支援施設

障がい者支援施設では、身体・知的・精神に障がいを持つ人たちが日常生活を送るためのサポートを行います。ここからは施設ごとの特徴を紹介します。

障がい者入所施設

障がい者入所施設は、身体・知的・精神障がいをもつ人たちの日常生活全般を支援するところです。日常生活を自力で行うことが困難な入所者を24時間365日体制で支えます。

看護師は主に健康管理や医療的ケア、緊急時の対応を担当。ほか食事や排泄介助、体位交換など。医療的な視点と生活支援の両面からのアプローチで、入所者が安心して生活できる環境をつくります。

障がい者グループホーム

障がい者グループホームは、障がいのある人たちが必要なサポートを受けながら共同で生活する住まいです。少人数で家庭的な雰囲気のなか、それぞれができる限り自立した生活を送れるよう支援します。

障がい者グループホームには看護師を配置する義務はありません。ただ医療的ケアの必要な人向けに看護師を配置したり、法人内の看護師が協力し合ったりしているところも多くみられます。看護師の仕事は健康観察、褥瘡の予防対策やケア、医療機器の管理、かかりつけ医の指示に基づく医療処置などです。

児童発達支援事業所

児童発達支援事業所は、6歳までの未就学児を対象にした通所型の施設です。障がい児やその保護者の通いやすさを考慮し、地域内に数多く点在しています。主な目的は、発達に不安のある子どもたちが生活する上での課題の解決、家族の負担軽減です。

看護師は主治医の指示の基づいた看護ケアの実施、子どもの日々の健康管理を行います。日常生活の援助や発達に応じた遊びの提供などを通して、子どもの成長発達をサポートするのです。

参照元:児童発達支援ガイドライン

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの障がい児を対象とした通所型の福祉サービスで、放課後の時間や学校の長期休暇期間を預かります。学校や地域の活動団体と連携しながら、子どもの学業や生活能力の向上をアシスト。また地域社会との交流の機会を提供します。

看護師の仕事は、主に利用者の健康管理、レクリエーションや自立訓練を行う際の見守り・援助です。医療依存度の高い子どもを受け入れる施設では、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアも行います。

児童福祉施設

児童福祉施設は、様々な理由で家庭での養育が困難な子どもたちを支援します。看護師は子どもたちの健康管理から成長発達の見守りまで、医療の専門家の視点で子どもたちの生活をサポートします。

乳児院

乳児院は、家庭で暮らすことができなくなった乳幼児を受け入れ、保護者に代わり養育する施設です。0~2歳(場合によっては就学前)の子どもを対象とし、乳幼児の養育に加え、被虐待児・病児・障がい児などに対応できる専門的な機能を持ちます。

乳児院で働く看護師は、子どもの生活をまるごとサポートし、親に代わって成長を見守る役割を果たします。食事、睡眠、排泄、入浴、遊びなど日常生活のあらゆる場面を通して子どもたちとの関係を築き、入所児が健康かつ安全に過ごせるよう関わります。

参照元:社会的養護の施設等について |厚生労働省

児童養護施設

児童養護施設は、家族による養育が困難な18歳頃までの子どもたちを養育する施設です。幅広い年代の子どもたちが、互いに協調性や思いやりの心を育みながら生活しています。

施設の形態はさまざまです。大人数で共同生活を送る施設もありますが、少人数のグループに分かれて家庭に近いスタイルで生活するタイプのところも増えてきています。

児童養護施設には看護師の必置義務がないため、看護師のいる施設は多くありません。看護師が配置されている施設では、子どもたちの日々の健康管理、体調不良時や定期通院の付き添い、突発的な怪我の応急処置、定期健康診断などを担当します。

参照元:社会的養護の施設等について |厚生労働省

救護施設

救護施設は、身体や精神の障がい、または何らかの生きづらさを抱え、日常生活が困難な人々が利用する福祉施設です。障害の種類による対象者の限定はなく、身体・知的・精神障がいを持つ人、アルコール依存症の人、住居がない人など、多様で複合的な課題を持つ人々が生活しています。

看護師は定期健康診断や健康面での相談、内服薬管理のほか、怪我や急変時の医療機関への受診対応などを行います。多様な背景を持つ利用者一人ひとりに合わせた支援を行うため、コミュニケーション能力や柔軟な対応力が求められる職場です。

参照元:救護施設とは | 全救協

治験コーディネーター

治験コーディネーターは、製薬会社と医療機関、治験対象者をつなぎ、治験業務全般をサポートする仕事です。製薬会社や治験支援機関に在籍し、治験についての資料作成やスケジュール管理、治験協力者への説明やケア、医師のサポートなどを行います。

治験コーディネーターの仕事に就くには、看護師の資格は必須ではありません。しかし、疾患や薬剤についての知識が必要となるため、看護師免許や薬剤師免許などの資格、臨床経験があると優遇されます。

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治験コーディネーター

医療機器メーカー(フィールドナース)

医療機器メーカーで働く看護師は、「フィールドナース」や「クリニカルスペシャリスト」とも呼ばれます。医師や看護師などの医療従事者に向けた自社の商品のプレゼンテーションやデモンストレーション、アフターサポートが主な仕事です。自社の商品について誰よりも詳しくなるとともに、現場の状況を把握し、スタッフからの質問や要望に確実に対応することが求められます。

手術室や救急治療の場面で取り扱う医療機器が多いため、手術室や救急外来での経験が役立ちます。プレゼンテーションが得意な人や、人前で話すことが好きな人に向いています。

一般企業の求人

一般企業の求人

一般企業にも、看護師資格を活かして働ける求人があります。

産業保健師
ホテル
テーマパーク
コールセンター(テレフォンオペレーター)

会社員としての働き方に興味がある人は、参考にしてみてください。

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産業保健師

産業保健師は企業の医務室や人事課に勤務し、従業員の健康増進や、病気の予防に関する健康管理を行う職種です。従業員の健康を維持し、それぞれが高い生産性を維持しながら長く勤められるようサポートします。

具体的な業務内容は、健康診断のスケジューリング、健康診断後の健康指導やメンタルヘルス管理、急な怪我や病気の応急処置などです。基本的に日勤のみ、土日は休みの場合が多いので、プライベートの時間を確保しながら働きやすいという特徴があります。

保健師の勤務先として人気のある職種です。求人数が少ないため競争率は高くなります。

ホテル

ホテルにも看護師の求人があります。宿泊客やスタッフの怪我・急病の対応や、救急車の要請、病院への付き添いが主な業務です。

医務室を設置し看護師を在駐させているホテルから、宿泊客の多い夏休みや春休み、年末年始のみ求人を募集しているホテルまで、勤務期間や条件はさまざまです。仕事自体はそこまで忙しくなく比較的高収入が得られます。

期間限定の仕事をしたい人や、初対面の人とのコミュニケーションが好きな人におすすめです。

テーマパーク

救護センターを配置しているテーマパークでは、看護師を募集しています。テーマパークでの看護師は「ナースクルー」や「ナースキャスト」と呼ばれることもあります。主に救護センターに在駐し、怪我や体調が悪くなった利用客の応急処置を行います。
施設の営業時間にもよりますが、基本的には日勤のみの勤務形態が多いでしょう。テーマパークが混み合う夏休みなどの長期休暇や連休には、アルバイトで働く看護師も多く募集されるため、働けるチャンスも増えます。

テーマパークで勤務してみたい人は連休や長期休暇の前に求人を探してみましょう。

コールセンター(テレフォンオペレーター)

コールセンターにも、看護師の求人が出されることがあります。医療機器メーカーや製薬会社など、医療に関する製品・サービスを扱う会社では、利用客からの問い合わせに対応しやすくなるよう、テレフォンオペレーターとして看護師を配置しているためです。

テレフォンオペレーターとして働くためには、健康や病気、医薬品についてなど、医療に関する質問に電話口で素早く対応するスキルが必要です。生命保険会社による看護師への相談サービスや、新型コロナウイルスの相談窓口など、勤務先により仕事の内容は多岐にわたります。
コールセンターの仕事は平日の日中のみの場合が多いですが、24時間対応している企業の場合には夜勤があります。

公的な求人

看護師は公的機関で働くことも可能です。病院とはまったく異なる分野の専門性が求められるため、自分自身の経験や知識を生かしながら、新たなことに挑戦したい人におすすめです。

厚生労働省(看護系技官)
自衛隊
刑務所
運転免許センター

それぞれ紹介します。

厚生労働省(看護系技官)

厚生労働省では、看護師資格を持つ人を看護系技官として採用しています。看護系技官は、大臣官房や医政局・健康局・労働基準局などに配属され、診療報酬や看護教育の見直しなどさまざまな業務を行います。具体的な業務内容は配属先により異なりますが、看護や医療の現場に大きな影響を与える仕事です。

看護系技官として働くためには、看護系大学または看護系大学院を卒業・修了し、7年以上看護師として実務経験を積む必要があります。さらに、保健師または助産師資格の取得が必須とされています。

自衛隊

「特別職国家公務員」として自衛隊に所属し活躍する看護師もいます。自衛隊で働く看護師には、次の2種類の仕事があります。

自衛官看護師
技官看護師

自衛官看護師は自衛隊員の一員として、ほかの自衛官と同様に普段から戦闘訓練や射撃訓練などを行います。一方、技官看護師は自衛隊病院や防衛医科大学校病院に勤務し、一般的な病院勤務の看護師と同じ業務をこなします。

自衛隊で働く看護師になるためには、年齢制限や厳しい身体検査などさまざまな条件をクリアしなければなりません。難易度は高いですが、国のために働くやりがいのある仕事であるといえます。

刑務所

刑務所で働く看護師は、受刑者の健康管理、病気や怪我の対応などを行います。刑事施設にある一般刑務所、全国に4ヶ所ある医療刑務所のどちらかに勤務します。

医療刑務所とは、受刑中に身体的または精神的に疾患を抱え、治療が必要であると判断された受刑者のための医療施設です。医療刑務所では一般的な病院と同じような看護師としての働き方となり、夜勤もあります。

対象者が受刑者であることから、安全のために看護師一人では対応せず、必ず刑務官や法務教官が付き添います。

運転免許センター

運転免許センターでは、高齢ドライバーの認知機能や運動能力に支障がないかどうかを医療従事者目線で判断するため、看護師を配置しているところがあります。

看護師は、高齢ドライバーの運転適性相談や認知症の簡易検査など、運転に関するサポートやアドバイスなどを実施します。疾患や障がいを抱える人が安全に運転できるかどうかを判断するサポートや、疾患と運転を関連付けた質問をして情報収集することも役割のひとつです。場合によっては、免許返納を促したり医療機関の受診を勧めたりすることもあります。
高齢ドライバーの増加にともない、需要が増えてきている仕事です。

旅行・観光に関する求人

旅行・観光に関する求人

旅行や観光・イベントに関わる看護師の仕事を紹介します。
シップナース
イベントナース
ツアーナース
空港(エアポートナース)

旅行やイベントが好きな人におすすめの働き方です。

シップナース

シップナースとは、長期間航海する旅客船やクルーズ船の医務室で働く看護師のことです。数日~数ヶ月と長い期間航海する旅客船の乗客や乗務員の急な怪我や病気への対応、健康相談が業務の中心となります。

船の上では傷病者が出てもすぐに受診できないため、臨機応変に対応する能力が求められます。救急外来での勤務経験がある人は優遇されやすいでしょう。また、海外へ行く豪華客船では外国人の旅客がいたり、現地の医療機関に傷病者の付き添いとして出向いたりする場合があるため、英会話の能力が必須です。

イベントナース

スポーツ大会やコンサート会場、祭りなど、イベントの会場で働く看護師はイベントナースと呼ばれます。イベントナースは、会場に設置される医務室で、来場者や参加者の応急処置を担います。
イベント当日だけの勤務となるため、求人の多くは単発的なアルバイトの仕事です。副業として仕事が休みの日にお小遣い稼ぎをしたい人、家事や育児の合間に単発で仕事に入りたい人におすすめです。

ツアーナース

ツアーナースとは、修学旅行や社員旅行などに同行する看護師のことです。主にツアー参加者の怪我や急病への対応、搬送時の付き添いなどの役割を担います。持病や障がいがあり外出に不安がある人に付き添い、旅行をサポートすることもあります。旅行客が安全に旅行を楽しめるよう、旅行前に主催者と一緒にスケジュールや参加者の健康状態の確認、打ち合わせも行います。

旅行の規模にもよりますが、看護師一人で参加者の怪我や病気に対応する必要があり、冷静な判断力と対応力が求められます。観光地や名所に足を運ぶことができるため、旅行が好きな人に人気の仕事です。

空港(エアポートナース)

エアポートナースは、空港で働く看護師です。働き方には次の2種類があります。

空港内のクリニックに勤務する
検疫官として働く

日本の空港の中には、クリニックが入っているところが複数あります。クリニックでは空港内で怪我をしたり、体調不良になったりした人の診察や治療を行います。看護師の仕事は、一般的な看護師の業務と変わりません。一方、検疫官として働く看護師は、検疫業務や衛生調査・健康相談・予防接種などを実施します。

空港には国内外の人が多く訪れるため、外国語を使える能力や、状況に合わせて適切な判断ができる対応力が求められます。

まとめ

この記事では、看護師資格を活かしてステップアップする方法や、病院以外で看護師資格が使える職場を紹介しました。
看護師は、病院以外にも多くの現場で活躍できます。看護師の資格や経験、知識を活かして病院以外で働いてみたい人は、チャレンジしてみてください。

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