看護師の転職先は、保育園や介護施設など、病院以外にも多数あります。しかし、病院とは業務内容が異なるため、病院以外の職場への転職を考えている場合は、どのような業務を行うのか知っておくことが大切です。
今回は、看護師におすすめの転職先を7つピックアップし、業務内容について解説します。また求人探しの方法についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
看護師の転職先におすすめの職場7選
ここでは、看護師におすすめの病院以外の転職先を7つピックアップして紹介します。
【1】訪問看護
訪問看護は、利用者さんの自宅に訪問し、医師の訪問看護指示書に従って、健康状態の把握や管理、医療処置を行う仕事です。具体的には、以下のような内容です。
・服薬管理
・健康状態のアセスメント
・医師の指示のもとに行う医療処置(胃ろう・インシュリン注射・ストーマ・人工呼吸器管理等)
・清拭(せいしき)・褥瘡(じょくそう)の予防対策・ケア
上記以外にも、利用者さんの症状に応じたケアを行います。また利用者さんの家族へ、ケアに関するアドバイスを行うのも業務のひとつです。
訪問看護の仕事は原則夜勤がない代わりに、オンコール対応があります。オンコール対応とは、利用者さんの状態について、家族や介護職から相談がある際や容態が急変した際に備えて待機するシフトのことです。しかし、訪問看護は残業が少なく、土日祝休みといったところが多いため、プライベートを重視したい人に向いています。
【2】保育園や幼稚園
看護師は保育園や幼稚園でも働けます。主に、園児の健康面をサポートする仕事です。具体的には以下のような業務を行います。
・発熱やケガの際の応急処置
・感染症予防対策などの国全体の保健衛生管理
・0歳児クラスの保育サポート
上記以外にも、園児や職員の健康診断や病院への連絡業務、保護者から健康相談がある際の対応業務なども行います。保育園や幼稚園では残業が少なく、土日祝休みのところが多いのが魅力です。ワークライフバランスを整えたい人には、おすすめの職場といえます。
【3】介護施設
有料老人ホームやデイサービスといった介護施設では、利用者さんの健康管理を行います。具体的な業務は以下の通りです。
・服薬管理
・レクリエーションや機能訓練を行う際の見守り・サポート
・主治医や協力医との連携
上記以外にも、介護職の仕事である「おむつ交換」「入浴介助」をサポートすることもあります。介護施設は複雑な医療行為が少ないため、ブランクのある人におすすめの職場です。
【4】産業保健師
一般企業に勤める産業保健師として、従業員の健康管理や健康に関するアドバイスを行う仕事もあります。具体的な業務は以下の通りです。
・ストレスチェックの実施と「高ストレス」該当者との面談
・メンタルヘルスを含む保健指導や健康相談対応
・従業員への疾病予防や健康増進に関する情報発信
・病院やケガの応急処置
・産業医との連携
産業保健師は病院とは異なり、幅広い職種の人と関われます。また土日祝休みの企業であれば、保健師もカレンダー通りの休日が取得できます。
【5】健診センターや献血ルーム
健診センターや巡回健診車での健診業務、献血ルームで採血を行う仕事もあります。具体的には以下のような業務を行います。
・身長、体重測定
・視力、聴力検査
・尿検査
・採血
・乳がんや子宮がん検診の補助
健診センターや献血ルームでは1日に数10~数100名の採血を行うため、採血が苦手な人にはおすすめできません。とはいえ、健康な人が相手なこと、またルーティンワークが中心のため、精神的な負担は少ないです。献血ルームで働くには、日本赤十字社への就職が必要です。
【6】治験コーディネーター
治験コーディネーターは、治験を行っている施設での治験準備や補助、被験者への説明や投薬・服薬後の経過観察などを行います。具体的な業務内容は、以下のとおりです。
・被験者への治験内容の説明
・治験薬の投薬・投薬後の状態観察
・被験者のケア・相談対応
・治験終了後の報告書作成
治験コーディネーターになるために必須の資格はありません。しかし、医学に関する知識は求められるため、看護師の資格が知識、経験が活かせる仕事です。
治験コーディネーターはバイタルチェックや投薬管理といった看護業務以外に製薬会社や提携先の医療機関との連絡・調整など、幅広い業務を担います。夜勤もないため、給与が安くなる可能性がある点には注意しましょう。
【7】美容クリニック
美容皮膚科や美容外科を専門に扱うクリニックで働く道もあります。具体的な業務は以下の通りです。
・注射や点滴、レーザー照射等の施術
・医師の診療補助
・患者さんのアフターケア
美容整形を行うクリニックでは、手術の介助も行います。通常の病院とは異なり、「きれいになりたい」「コンプレックスを解消したい」という患者さんとかかわることが多くなるため、高いコミュニケーション力が求められます。
日勤のみでありながら、病院よりも給与が高い点が魅力です。
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ここでは、病院以外の職場を転職先に選ぶメリットについて解説します。
夜勤や残業が少ない
病院勤務の看護師は、シフト制で夜勤があります。しかし、クリニックや訪問看護などの病院以外の勤務先では、夜勤がないところ、土日祝固定休みや完全週休2日制など、休日が多いところが大半です。そのため結婚や育児、介護などでプライベートに重点を置きたい人でも働きやすいのがメリットです。
精神的な負担が減る
病院以外の職場では、重篤な患者さんのケアや急変対応など、生死に関わる医療行為が少ないため、精神的な負担が減るのもメリットです。
病院の緊迫した空気とは異なり、穏やかに働ける職場も多くあります。看護師としてブランクのある人でも働きやすいでしょう。
看護師が転職先に病院以外を選ぶ時の注意点
病院以外の職場への転職はメリットもありますが、注意すべき点がいくつかあります。転職活動を始める前に、ここで紹介する注意点を押さえておきましょう。
病院よりも求人情報がみつけにくい
多くの病院では看護師不足の問題を抱えており、看護師を日常的に募集していることから転職しやすいといえるでしょう。しかし、企業や介護施設などは、看護師の配置人数が少ないため、求人があまりありません。
また美容クリニックや保育園は人気があるため、採用難易度は高いといえます。病院以外の職場だと、求人情報が見つけにくい点には注意が必要です。とはいえ、高齢化社会が進む中で、有料老人ホームや訪問看護といった介護施設の需要は高まっており、求人も増えています。
求人を探す際は、看護師専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。スマイルナースでは、約8万件の看護師求人を取り扱っており、病院以外の求人も多く掲載しています。希望する職場を見つけやすいため、ぜひご検討ください。
病院よりも給与が低い傾向にある
業種によっては、病院勤務よりも給与が低くなる可能性があります。病院では夜勤がありますが、クリニックや保育園は日勤のみのところが大半です。
夜勤手当がない分、給与が下がる傾向にある点には注意しておきましょう。
看護師がいろんな転職先を探す方法とは?
自分の希望に合った転職先を見つけるのは簡単ではありません。ここでは、看護師の転職先を探すのにおすすめの方法を紹介します。
看護師に特化した転職サービスの利用がおすすめ
日本看護協会の「ナースセンター」やハローワークなどで転職先を探す方法もありますが、この方法では病院や介護施設など、需要の高いところだけに集中してしまいます。
そのため転職先の選択肢を広げたい人は、看護師の求人に特化した転職サービスを利用するのがおすすめです。求人の選択肢が多いほど、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
また看護師の求人に特化した転職サービスであれば、業界事情や採用傾向に詳しいため、的確なアドバイスがもらえるほか、面接対策や履歴書作成のサポートも行ってくれるでしょう。
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「自分に合った転職先を見つけたい」「転職に関するサポートをしてほしい」といった人は、看護師専門の転職エージェント「スマイルナース」をご利用ください。
スマイルナースは、看護師の求人を多く取り扱っており、病院以外の求人も多数紹介しています。また専任のコーディネーターによるきめ細やかなサポートが受けられるため、転職に関して自信のない人や不安を抱いている人も安心です。
自分の希望の条件に合った職場を探している方は、ぜひご利用ください。
まとめ
看護師の転職には、病院以外にも介護施設や美容クリニックなど、幅広い選択肢があります。しかし、病院とは業務内容が異なる点には注意しましょう。複数の求人情報を比較しながら、自分に合った転職先を見つけてみてください。