転職活動は、求人票を調べたり履歴書を用意したり、面接を受けたりと、何かと労力がかかるものです。それだけ大変な思いをして転職したにもかかわらず、転職を後悔して再転職を考える人もいます。
この記事では、看護師が転職で後悔する主な理由と、後悔しないために押さえておきたいポイントを解説します。転職してから、悔いの残らないよう、自分に合った職場への転職を成功させましょう。
看護師が転職で後悔してしまう理由とは
現在の職場に何らかの不満がある場合、転職すれば解決することがあります。しかし、せっかく転職したにもかかわらず、かえって状況が悪化して後悔する人もいるのです。なぜ転職を後悔するのか、主な理由を紹介します。
人間関係がうまくいかない
看護師が転職で後悔してしまう理由のひとつが、転職後の職場の人間関係です。職場の人間関係は、実際に働いてみないとわかりません。
いざ転職先に出勤してみると、職場内の人間関係に問題があって雰囲気が悪く、新たな職場になじめず後悔することがあります。
看護師間で派閥があり、その対立に巻き込まれたり、パワハラやいじめなどのトラブルが起こったりして後悔することもあります。
給料が下がった
前職よりも給料が下がり、転職を後悔する人もいます。前職より基本給が少ない、基本給は高いもののボーナスが少なく、年収が下がったなどの理由で後悔するのです。
ボーナス自体が支給されなかったり、求人票に書かれている額面だけで判断していて控除額を考慮し忘れていたりといったケースもあります。
求人に記載されていた情報と条件が違う
看護師が転職で後悔してしまう理由として、実際の雇用形態や仕事内容などが求人票に記載されていた情報と条件が違うこともあります。
土日休み・残業なしと記載されていたのに、頻繁に土日出勤や残業があるなど、事前の情報と実態が大きく異なることがあるのです。また、転職直後は求人票どおりでも、人手不足などを理由に途中で条件が変わるケースもあります。
医療の質が低い
転職先の医療の質が低いことで、後悔するケースもあります。医療の質は、治療を施す医師だけでなく、看護師の対応や職場環境、職場内の人間関係、経営システムなど、いくつもの要因によって決まるものです。
職員・スタッフ同士の人間関係が悪くコミュニケーションが上手く取れていない、患者様への対応が雑などで、転職前に思っていたような看護ができないと悩むことがあります。
転職で後悔したときはどうしたらいい?また転職してもいいの?
転職先の実態が想像と違い「転職に失敗した…」と思ったときに、再転職を考える人もいるでしょう。しかし、せっかく転職したにもかかわらず、すぐに再転職してしまっても良いのでしょうか。
働き続けることで解決する場合もある
転職先になじめなかった場合、再転職したくなるかもしれません。しかし、とりあえず6ヶ月など期限を決めて働き続けてみれば、問題が解決することもあります。転職するのではなく、部署異動で解決することもあるでしょう。
短期間での転職は、不利になる可能性もあるので、ひとまず様子を見てみるのがおすすめです。
我慢せずに転職したほうがいいケースもある!
転職が失敗したと思っても働き続けることで解決することもありますが、以下のような場合は、我慢せずに再転職したほうが良いでしょう。
・求人票に記載されていた労働条件や待遇と異なる
・頻繁に残業や夜勤が発生する
・いじめやパワハラがある
事前に聞いていた労働条件や待遇と実態が異なるような職場は、良い職場とはいえません。
残業や夜勤が頻繁に発生すると、体調を崩す可能性もあります。また、いじめやパワハラがあるような職場では、メンタル面の問題も出てくるでしょう。
転職先に上記のような大きな問題がある場合は、心身に不調をきたす前に転職するのがおすすめです。
転職を決めたなら円満に退職しよう
転職に後悔して、再転職すると決めた場合は、できるだけ円満に退職できるようにしましょう。働いた期間が短いと、退職を申し出づらいものです。
しかし、伝えるのがギリギリになると職場に迷惑がかかります。できるだけ早めに上司に相談して、スムーズに手続きが進むようにしておきましょう。
仕事の引き継ぎをしっかり済ませておくことも大切です。書面・口頭の両方で説明しておくと良いでしょう。
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転職したものの、職場の人間関係が上手くいかないなどの理由で再転職することになるのは残念なものです。そのうえ短期間で転職を繰り返すと、面接で不利に働く可能性もあります。
何度も転職を繰り返さないようにするには、事前にしっかり準備しておくことが大切です。どのような準備をすれば良いのか、転職で後悔しないための転職活動のポイントを把握しておきましょう。
1.まずは自己分析をする
転職で後悔したくないのであれば、まずは自己分析しましょう。転職先に何を求めるのか、妥協できる条件とできない条件を明確にします。
自分の強み・弱みや実現させたいこと、どんな看護師になっていきたいかも考えておきましょう。洗い出した条件や実現したいことに合致する転職先を探せば、転職後の後悔を防ぎやすくなります。
2.職場見学&質問をする
可能であれば、事前に志望先の職場見学と質問もしておきましょう。現場に足を運び、看護師の顔や対応、仕事の忙しさなどをチェックすれば、転職先の雰囲気を掴みやすくなります。院内が清潔に保たれているか、周辺環境は整っているかなども見ておきましょう。
師長や主任に質問して、現場の環境や働き方を教えてもらうのもおすすめです。同年代の看護師であれば、よりリアルな話を教えてもらいやすいでしょう。
3.口コミサイトをチェックする
転職先の候補である病院の口コミをチェックすることも大切です。実際に働いていた人の意見は参考になるものです。
職場への満足度や退職理由、職場の雰囲気といった内部情報がわかることもあるので、転職後に職場が合わないと悩むことが減るでしょう。
4.看護師向けの転職エージェントを使う
看護師向けの転職エージェントを使うのも、転職で後悔しないための有効な方法です。転職エージェントを利用すれば、コーディネーターから希望に合った求人情報を紹介してもらえるので、後悔することも減るでしょう。
看護師専門の転職エージェントスマイルナースでは、コーディネーターによる求人情報の紹介はもちろん、面接のアドバイスや就業先との条件の調整までフルサポートしています。
電話での模擬面接では、過去の面接内容を使用するため、実際の面接に沿った対策が可能です。希望があれば、履歴書・職務経歴書のチェックや添削も行います。
面接当日も、早めに待ち合わせて退職理由や志望動機をどのように伝えるかなど、最終打ち合わせを行います。さらに、求職者からは聞きにくい、残業や休日などの条件についてコーディネーターが確認するので、安心して面接に挑めます。
電話でのお問い合わせ・ご相談も受け付けていますので、気になることがあればぜひご連絡ください。
まとめ
労力をかけて転職したにもかかわらず、転職先の人間関係や給与、医療の質の低さなどが原因で、再転職を考える人もいます。
転職活動には時間も手間もかかるうえ、短期間で転職を繰り返すとイメージが悪くなることもあるため、後悔しないようにしっかり準備することが大切です。
転職活動を始める前に、まずは自己分析して転職先に求める条件や自分の強み・弱み、今後の展望などを明確にしておきましょう。
また、可能であれば事前に職場見学や希望先の看護師への質問などもしておくと、職場の雰囲気が掴めるので転職後に後悔しにくくなります。自分で情報を集めるのが難しい場合は、コーディネーターのサポートが受けられる転職エージェントの利用も検討してみましょう。