保育園看護師への転職を考えている人の中には、履歴書に書く志望動機や面接でどのように自分の魅力をアピールすべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。保育園に転職するには、「なぜ医療機関ではなく保育園で働きたいのか」「これまでの経験に基づいたキャリアビジョン」が大切です。
この記事では、保育園看護師を目指す人に向けて、志望動機の書き方と面接での伝え方についてご紹介します。
意欲が伝わる保育園看護師の志望動機を書くポイント
保育園看護師の志望動機を書くには、以下のポイントを押さえることが大切です。
・保育園看護師になりたい理由
・保育園で活かせるスキルや経験
・転職後のビジョン
それぞれの例もふまえて見ていきましょう。
保育園看護師になりたい理由を明確にする
採用担当者が見るポイントは、「なぜ医療機関ではなく保育園を選んだのか?」です。医療機関とは異なり、保育園では子どもと関わることがメインになるため、保育園で働きたい理由をしっかり伝える必要があります。
理由を考える際は、自分の経験を振り返り、保育園で働きたいと思うに至った経緯をまとめると良いでしょう。
例:
「病棟看護師として子どもと関わる中で、子どもの健康を守ることに興味をもち、保育園看護師に魅力を感じました。」
「子育てをきっかけに、病院ではなく日常的に子どもたちの健康を守る保育園に転職したいと考えました。」
保育園で活かせるスキルや経験をアピールする
ほとんどの場合、各保育園における看護師の採用枠は1~2人です。応募者が多い場合は、これまでの看護経験やスキルなどを踏まえて採用可否を判断することになります。
もし子育てや小児科での勤務経験など、保育園看護師の仕事で活かせる知識やスキルがあれば積極的にアピールしましょう。
保育園看護師で役立つ知識やスキルとして、以下があげられます。
・役立つ知識:小児医療や感染症対策、アレルギーの知識など
・役立つスキル:小児科経験や子育て経験、ピアノ、絵本の読み聞かせなど
例:
「子育てを経験し、子どもと生活をする中で、怪我や病気、不慮の事故と常に隣り合わせであることを知りました。保育園で生活する子どもたちが安全に過ごせるような環境づくりができる保育園看護師になりたいと考えております。」
「小児科での経験があり、子どもの怪我の応急処置や子どもに多い感染症への対策には自信があります。保護者が安心して子どもを預けられるよう、保護者とコミュニケーションも取りながら子どもたちの健康を守っていきたいと考えています。」
転職後のビジョンを明確にする
保育園側は看護師を採用するにあたって 、長期的に活躍できる人材を求めています。長期的に働く意欲を伝えるには、将来のビジョンを盛り込むことが大切です。
自分が保育園看護師として、どう働いていきたいのか具体的なビジョンを伝えましょう。
例:
「保育園看護師として、子どもたちが健やかに過ごせるように支えていきたいと考えています。」
保育園看護師の仕事内容やメリットについて改めて確認しておきたいという方は、以下の記事もご覧ください。
「保育園看護師の主な仕事内容とは?メリットや向いている人も紹介」
【理由別】保育園看護師の志望動機の例文
ここでは、実際に保育園看護師の志望動機の例文をご紹介します。
子どもと接する仕事に興味がある
なぜ保育園看護師として子どもと関わりたいと思ったのか、具体的なエピソードを取り入れることがポイントです。
ただ子どもが好きという理由ではなく、看護師として今後どのように保育園で働きたいのか、意欲を伝えましょう。
【例文】
前職では、整形外科病棟に勤務していました。整形外科では、骨折などで入院している子どもたちの看護をした経験もあります。働く中でひたむきに治療に励む子どもの姿を見て、子どもたちの支えになりたいと小児看護に興味を持ち始めました。厳しいリハビリに耐え、元気になって退院する子どもたちを見て、子どもは元気であることが一番であると強く思います。そのため、元気な子どもたちの怪我や病気の予防に関わることができる保育園看護師に魅力を感じました。
保育園看護師として、保育士や保護者と協力しながら、子どもたちが安全に楽しく日常生活を送ることができるよう支援していきたいです。
育児経験を活かしたい
育児経験があれば、保育園看護師の採用で有利になりやすいです。
育児経験で感じたことを職場でどのように活かしていきたいか、採用担当者へ伝わるような内容に仕上げましょう。
【例文】
私自身は、保育園での安全対策や感染症対策を非常に重視していました。とくに、自分の子どもに食物アレルギーがあるため、食事提供時の環境や症状出現時の対応が手厚い保育園であるかどうかが決め手でした。私自身が保育園看護師となったら、保育士への周知や園内での対策を考え、保護者が安心して子どもを預けられる環境を整えたいです。
小児科看護師の経験を活かしたい
小児科での経験は保育園で働くにあたり、大きな強みとなります。
小児科を経験した中で、保育園看護師として活かせる内容があれば具体的に取り入れていきましょう。
【例文】
病棟では、治療を頑張る子どもたちをサポートして きました。急性期の患者さんが多く入院していたこともあり、急変時の初期対応や傷の応急処置の経験は豊富です。その経験が、保育園での怪我などの処置に活かせると考えています。また、院内の感染症対策に関わる委員会に所属した経験もあります。さまざまな感染症対策を施し、病棟での感染症蔓延防止に力を入れていました。感染症流行時には、その経験を活かして保育士や保護者に周知し、子どもたちが病気なく過ごせるように支援したいと考えています。
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最後に、実際の面接で志望動機をどのように伝えるべきか、詳しくご紹介します。
表情や姿勢、話し方に気を配る
保育園看護師は、保護者や保育士と関わる機会があります。とくに、保護者との信頼関係を築くことも重要なため、明るく気配りができる人物像が求められます。
面接では笑顔を心がけ、面接官と目線をしっかり合わせて話すことを意識しましょう。
声のトーンや大きさ、聞き取りやすさにも配慮することも大切です。明るくハキハキとした受け答えを意識することで、面接官から好印象を持たれやすくなります。
志望動機と自己PRに一貫性を持たせる
自分の長所やこれまでの実績など、自己PRをするときは、志望動機と関連性を持たせることが重要です。
例えば、自己PRで「協調性がある」と述べた場合、志望動機で「保育園のスタッフの一員として他職員と円滑に協力しながら、子どもの健康をサポートしたい」と伝えると、一貫性のある内容となり、説得力が増します。
まとめ
子どもと関わる仕事がしたい人にとって、保育園看護師はぴったりの職種といえます。一方、保育園看護師は欠員が出るまで求人が出ないことも多く、希望に合った職場を見つけるのが難しいケースも少なくありません。
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履歴書の内容を練り、面接対策をしっかり準備した上で、保育園看護師への道をつかみましょう。