いまよりも良い環境で働くために、転職活動を検討している看護師は多いでしょう。しかし、中には転職して失敗するケースも多く、SNSやインターネット上にもそういった失敗談があふれています。それらを見かけることで、転職先選びに慎重になっている人もいるのではないでしょうか。
今回は看護師の転職でよくある失敗例や失敗してしまう原因、失敗しないためにできることを解説します。いま転職を考えている看護師は、ぜひご参考ください。
看護師の転職でよくある失敗例
まずは、看護師が転職して失敗したと感じる場面を紹介します。いずれも早期離職の原因になりうる失敗例です。具体的に転職活動をする前に、確認しておきましょう。
人間関係がうまくいかない
職場の人と価値観や考えが合わないトラブルは、転職の失敗理由として多いものです。看護師がスムーズに仕事をする上では、チームワークが重要になります。同僚とのコミュニケーションが欠かせない場面も多々あるので、人間関係がうまくいかないとつらく感じるでしょう。
とはいえ、求人情報を見ているだけでは、職場の人間関係まで把握することはできません。風通しが良い職場、アットホームな雰囲気といった文言は求人でよく見かけますが、実情は異なることも少なくありません。
募集内容と実情が大きく異る
実際に働き始めたら、仕事内容や待遇が認識していたものと異なっていたということは、珍しくありません。たとえば想定より残業が多かった、希望とは違う病棟へ配属されたといったものが挙げられます。
なかには、残業時間を記載せずに求人情報を出す病院もあります。また、病院側で急に欠員が出たなどの事情で、募集時と違った病棟や診療科への配属を打診されることもあるようです。
募集内容と実際の仕事内容や待遇が異なると、私生活やキャリアプランの形成にも影響が出てしまいます。
教育体制が整っていない
転職先の環境に早く馴染むには、まず仕事を覚えなければなりません。自分で努力して知識や技術を身につけることも大切ですが、現場で先輩から指導やフォローを受けられる環境も必要でしょう。転職先の教育体制が整っていない場合、転職が失敗につながる原因になります。
説明や指導がないまま仕事を丸投げされたり、失敗したときにフォローしてもらえなかったりすると、少しずつ不満や不安が蓄積されていくでしょう。
給与が大幅に下がった
看護師の給与は、夜勤の有無で大幅に変動します。転職後に想定より夜勤が減った、そもそも夜勤がなく日勤だけの勤務にされてしまったといったように環境が変われば、給与が大きく下がってしまいます。
夜勤なしの勤務条件に惹かれて転職したのに、給与面で不満が募り、また夜勤のある病院へ転職する看護師も少なくありません。
また、病院によっては残業の申請が認められなかったり、交通費の支給額が少なかったりと、待遇が不十分であるがゆえに給与が減ってしまうこともあるようです。給与はモチベーションを高く保つ原動力となるものです。そのため、事前に詳細まで確認しましょう。
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看護師が転職で失敗してしまう原因は、一体どこにあるのでしょうか。ここでは、考えられる原因を4つ紹介します。
情報収集が足りなかった
転職をする際、さまざまな媒体から情報収集することが重要になります。求人広告の情報だけを見て応募すると、入職してからギャップを感じ、後悔することにもつながります。
気になる求人広告を見つけたら、同じ看護師仲間に相談したり、インターネット上で口コミを見たりして情報を集めましょう。看護師転職サイトを活用することで、より具体的な内部の情報を得られる場合があります。
自己分析をしていなかった
「なんとなくいまの職場が嫌だ」というだけで転職してしまうと、失敗しやすくなります。まずは自分がなぜ転職したいのか、具体的にどんな不満があり、その不満を解消するにはどんな環境が必要なのか考えてみてください。
転職先でスキルアップしたい、給与を上げたい、プライベートの時間を充実させたいなど、なにを重視するのかを明確にしてから、転職活動に挑みましょう。
給与や待遇だけで決めてしまった
働く上で、給与は重視すべきポイントのひとつです。しかし、給与面ばかりを優先して転職先を決めると、後悔してしまうことがあります。
いくら給与が良くても、労働環境が悪かったり、人間関係に問題が多かったりすると、仕事がつらくなるものです。また、給与が高い職場では、激務を任されることも少なくありません。
給与面は重視すべきひとつの要素としてとらえつつ、ほかの要素とのバランスも見ながら、妥協できるポイントを探してみましょう。
ひとりで転職活動をしてしまった
転職活動は自分ひとりで考えて決断してしまうと、ときに失敗することもあります。自分が良いと思った職場でも、第三者から見たらそこまで良くないということは珍しくありません。
いまの自分は転職すべきなのか、自分のスキルや経験はどんな職場で活かせるのか、客観的な視点から意見を求めましょう。相談先は両親や友人、パートナーでもかまいません。
より的確なアドバイスが欲しければ、専任のコーディネーターが在籍している看護師転職サイトが役立ちます。看護業界に詳しい人に頼れば、職務経歴書の書き方や、面接対策の相談もできて安心です。
看護師が転職で失敗しないためのコツ
最後に、看護師が転職活動を成功させるためのコツを3つ解説します。
しっかりと事前準備をする
転職活動を行う期間は、3ヶ月ほど設けると余裕をもって動けます。期間中は情報収集や自己分析をしっかりと行い、入念に事前準備をした上で求人の応募へ踏み切りましょう。
短い期間で転職活動をすると、転職先の情報を確認しきれなかったり、認識不足が起きたりする可能性があります。
期間に余裕があれば、自分がなぜ転職したいのかをじっくり考えた上で、面接対策などにも手を回せます。転職活動がスムーズに進みやすく、かつ成功率も上がるので、事前準備の時間はたくさん取りましょう。
職場見学をする
転職先の情報をより具体的に知るためには、求人広告や問い合わせで得られる以外の情報も収集する必要があります。実際に働いてみたら、労働環境や人間関係がイメージと違うことも多くあります。
現場のリアルな状況を知る手段のひとつに、職場見学があります。見学の際には、以下を確認してみてください。
・院内が整理整頓されているか ・スタッフの身だしなみが整っているか ・スタッフが余裕を持って働いている様子が伺えるか
職場見学の対応をしてくれる担当者が、こちらの質問に対して丁寧に答えてくれるかどうかもチェックしましょう。心から「ここで働いてみたい」と思えたら、前向きに応募を検討できるでしょう。
複数の求人を比較する
転職先を探す際には、複数の求人を比較検討することが大切です。いくつか見比べているうちに、自分がどの条件を重視するのか、なにを最優先したいかが見えてくるからです。
良いと思った求人があっても、必ずしも自分に合う職場であるとは限りません。複数の求人と見比べて、転職先の候補をピックアップしていきましょう。
複数の求人を比較しながら転職活動を進めためには、転職エージェントの利用がおすすめです。
看護師専門の転職エージェント「スマイルナース」なら、専任のコーディネーターがあなたにぴったりの転職先探しをお手伝いします。希望の求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などもサポートいたします。
いまの職場に不満があるなら、ぜひスマイルナースにご相談ください。
まとめ
転職先での人間関係がうまくいかなかったり、転職前の職場より労働環境が悪くなったりすると、後悔の念を抱くこともあるでしょう。看護師が転職で失敗する理由の多くは、情報収集や自己分析の不足によるものです。
自分に合う職場で働ければ、毎日が充実します。転職活動の期間には余裕を持たせて充分な準備をし、客観的な意見も取り入れつつ、自分に合う転職先探しを進めましょう。